蜂の役割の大切さ
大体マンゴーの花が開く頃にミツバチを入れます。次から次に花を飛び回って、受粉してくれるからです。
人間の力で花粉を付けていくのって限界がありますよね。
蜂は見えない力を持った影の役者なんです。イラストなんかで見る蜂はとてもキュートですが、蜂には底知れぬ力があるんです。
ひと口に蜂と言っても、その種類は多種多様です
日本だけでも4千種あると言われます。でも、ミツバチと呼ばれる、蜜を集める種類は世界でもたったの10種に過ぎません。
ミツバチは、大きく分けて2種あります。
アフリカからヨーロッパに分布する「西洋ミツバチ」と、中央アジアから東南アジアまでに分布する「東洋ミツバチ」です。
日本に昔からいる野生種の「日本ミツバチ」は、東洋ミツバチの亜種です。
ミツバチは、人間よりも遥か古代から生息して、森に多いドングリのできる落葉広葉樹や、花をつけ種子を作る植物などと共に生きてきたとも言われています。
花が咲き、蜜が出る植物は、受粉しなければ実が出来ません。
実が出来ないと種が出来ないので、植物は子孫を残すことが出来ません。
そうなると、森がなくなるということになります。
森がなくなると鳥や鹿やリスなどはじめ多くの動物が棲めなくなります。
すると山そのものの植性が偏り、荒廃していきます。
落葉広葉樹の山から流れた栄養豊かな水は、多くの生命体を育む環境となっているのにプランクトンの餌や、
海草の栄養分などを運んで豊かな海を創る役割を果たさなくなってしまいます。
「ハチ」→「受粉」→「結実」→「種」→「植物の増殖」・・・という相互循環は、山から川、海へと影響しています。
人間にとって「農作物」が出来るための「受粉」という重要な役割を担っているのです。
山に落葉広葉樹を植えるだけでは森は生まれない。
畑に種を蒔いて育てるだけでは、作物が出来ない。
「見えない力」蜂の存在が重要なんです。
ハウスの蜂を見ているとそれぞれに役割があります。
巣箱の入り口で羽をばたつかせている蜂たちがいますが、
中の熱をあげないように風を送っているんだそうです。
小さいのに一所懸命に、人が思うより、はるかにすばらしい力を発揮してくれる蜂に感謝しつつ、今日も頑張っています。